なかなか体重が落ちない!

糖質を制限するダイエットがおすすめ

 

さまざまなダイエット法がある中で、多くの人が実践しているのが「カロリー摂取をへらす」ダイエット法です。確かに、カロリー制限を正しく行えば、ダイエット効果が現れるでしょう。しかし、もっと効率的で健康的にやせるには、カロリーをへらすよりも、糖質の摂取をへらすほうがずっと有効です。

 

ご飯などの炭水化物を摂取すると2時間ほどでブドウ糖に変わり、血糖値が上がります。すると、すい臓からインスリンというホルモンが分泌され、血糖値を下げるように働きます。

 

さらにインスリンは、血液中のブドウ糖があまりにも多くなると、ブドウ糖を脂肪として皮下に蓄えるようにも働きます。そのため、炭水化物をたくさん食べると、太ってしまうのです。

 

そこで、順天堂大学大学院医学研究科の白澤卓二先生が推奨しているのが、肉などのたんばく質をしっかりと摂取し、糖質を制限するダイエットです。こうすることで、インスリンをできるだけ分泌させない食事スタイルに変えるのです。

糖質をとらなくても生命活動に問題はない

ところで、私たちはブドウ糖を分解してエネルギーを得ていますが、そのもととなる糖質を摂取しなくても平気なのでしょうか? 実は、ブドウ糖は食べ物だけから供給されているわけではありません。

 

食事から摂取されたブドウ糖がエネルギーとして使われ枯渇すると、肝臓に蓄えられたグリコーゲンがブドウ糖に分解されて、血液中に送られます。さらに、グリコーゲンが枯渇すれば、今度は肝臓内でアミノ酸が分解されて、ブドウ糖を作ります。

 

しかし、このサイクルには限界があります。そこで次に登場するのが、脂肪酸が分解されてできる「ケトン体」です。ケトン体はブドウ糖に代わり、細胞内でエネルギーを作る材料となる物質です。

 

このように、人間の体は、何重にもバックアップ体制が整っているので、糖質を摂取しなくても、生きて活動するために支障はないのです。

 

さて、肥満を解消するには、できるだけ長い時間、ケトン体をもとにエネルギー活動ができる体にすることが重要です。それには、2週間徹底的に糖質の摂取を制限することです。

 

これにより、だれでもケトン体回路のスイッチが入りやすくなります。すると、仮に糖質の多いものを食べてしまっても、その後の切り替えが早くなり、どんどんやせる体になっていくのです。

ビタミン、ミネラルが豊冨!牛肉は健康食品

 

とはいえ、糖質をいっさい摂取しないのは、現実的には不可能です。いくらご飯やお菓子などの炭水化物を制限しても、野菜や発酵食品などにも糖質は含まれています。そこで、食べ方を変える、食べるものの質を変える、といった方法を取るとよいでしょう。

 

まず、たんばく質をメインに食べることです。たんばく質は、筋肉、臓器、血液を作る原料になります。不足すると、代謝が低下して太りやすくなったり、ウイルスや細菌に対抗する免疫力が下がり、血管がもろくなったりしてしまいます。

 

良質のたんばく質源である肉は、大いに食べてほしい食品です。その際には、なるべく脂の少ない赤身の肉を選びましょう。牛肉、豚肉、鶏肉、羊肉などを日替わりで食べるといいのですが、特に牛肉はビタミンやミネラルが豊富なので、健康食としてお勧めです。

 

また、魚も良質のたんばく質ですが、大きな魚は、水銀などの有害物質が蓄積されている恐れがあります。そこで、蓄積する時間を経ていない、小さな魚を食べるといいでしょう。

お酒は、焼酎やウイスキーなどの蒸留酒ならOK

糖質をへらすことは大切なポイントです。しかし、どうしても食べなければならない場面があったら、できるだけ精製されていないものを選びましょう。つまり、精製された食品からの糖質摂取をゼロにすることが重要です。例えば、白米はやめて玄米にする、といった食べ方がお勧めです。

 

糖質が入っていても、野菜や発酵食には代謝を促進し、腸の調子を整えてダイエット効果を促進する働きがあるので、積極的に食べてください。

 

お酒は、糖質のない焼酎やウイスキーなどの蒸留酒なら、ダイエット中でもOKです。ビールや日本酒、カクテルなどは糖質が多いので避けましょう。

 

ただし、例外的に赤ワインはお勧めしています。赤ワインには糖質が多少含まれますが、それよりもレスベラトロールが入っていることが大切だからです。

 

レスベラトロールは、サーチュイン3番という長寿遺伝子を活性化する成分です。サーチュイン3番は、体を健康にし、ケトン体を作る鍵も握っています。この遺伝子が活性化していないとケトン体が出てこないのです。

 

赤ワインが苦手な人は、干しブドウや、薄皮がついたピーナッツを食べてレスベラトロールを摂取しましょう。

 

以上のような食生活にすることで、ケトン体を利用する体質に変身できます。そうなれば、理想体重に近づけるはずです。


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