なかなか体重が落ちない!

農耕の開始で必須栄養素の深刻な不足が生じた

 

「原始人食」とは、その名のとおり、原始人、つまり私たちの遠い祖先が食べていた食事です。そして原始人食は、さまざまな健康効果をもたらします。

 

その1つが、ダイエット効果です。通常のカロリー制限による減量にありがちな、飢餓感の苦しみやリバウンドのリスクが、原始人食にはありません。おなかいっぱい食べているうちに、するすると自然にやせていくのです。生活習慣病も不定愁訴も改善します。

 

なぜ、このような効果が得られるのでしょうか。その秘密を解くカギは、人類が食べてきた食事にあります。

 

今からおよそ260万年前の人類の食事を調べると、次のようなことがわかります。このころの人類は、すでに石器で動物の死骸の骨を砕き、栄養が豊富な骨髄などを食べていました。

 

このような動物性たんばく質・脂質の摂取があって初めて、人類の脳はほかの動物には見られないほどの機能を維持することが可能でした。

 

その後、約1万年前に、再び大きな変革が起こリます。農耕の開始です。農耕でもっばら栽培されるようになったのは、長期保存が可能な穀物でした。つまり、狩猟・採集生活時代の肉食に重きを置いた食事から、農耕・定住生活への移行によって、穀物中心の食事へ、大転換が起こったのです。

 

皆さんは、農耕の開始で、人類が健康で豊かになったかのようなイメージをお持ちかもしれません。しかし、実際に起こったのは、全く逆の現象でした。

 

乳児死亡率は高まり、人類は栄養失調や脚気(かっけ)、壊血病など、多くの疾病に悩まされるようになり、感染症も増加したのです。なぜでしょうか?

 

農耕は富の集約化を促し、人類史を大きく変えました。その一方で、食事内容は大変貧しくなったのです。貯蔵食糧に適した3大穀物、小麦、トウモロコシ、米は、いずれも必須アミノ酸が欠如しています。

 

しかも、血糖値を急激に上げ、体重を増加させる炭水化物を多く含んでいます。その結果、炭水化物の摂取割合が3倍近くにふえました。一方で、たんばく質やビタミン、ミネラルといった必須栄養素の深刻な不足が生じました。

遺伝子に適した食事それが、原始人食

 

こうした食事内容の変化が、疾病や感染症の増大をもたらしたのです。

 

せいぜい長く見積もっても、人類は農耕開始から約1万年の時間しか過ごしていません。それまでの肉食中心の生活は、約260万年続いてきました。私たちの遺伝子の大部分は、狩猟・採集時代に確立され、そのまま保持されています。

 

狩猟・採集時代の歴史の長さに比べれば、農耕開始以来、現在に至る1万年という時間は、ほんのわずかなものにすぎません。農耕の開始によって食事内容は大きく変わりましたが、私たちの遺伝子はそれに対応できていないのです。

 

実際、現代病といわれる数々の慢性病は、私たちの遺伝子と、激変した食事内容との不適合によって引き起こされています。

 

典型的な現代食では、1日のエネルギーの半分を炭水化物から摂取します。こうした炭水化物中心の食事は、食後に血糖値の急上昇を引き起こします。

 

そして、高血糖の状態が毎食のようにくり返されれば、肥満や糖尿病につながります。そればかりか、ガン、心臓血管疾患、自己免疫疾患など、多くの慢性病が引き起こされるのです。

 

遺伝子の不適応から起こっている数々の病気や不定愁訴を改善し、また、肥満を解消するためには、私たちの遺伝子に適した食事をとる必要があります。それが、原始人食なのです。

優れたダイエット効果を発揮する食事

今回ご紹介する原始人食は、狩猟・採集時代の食事内容を、現代風にアレンジしたものです。

 

穀類の摂取を制限し、糖質(炭水化物から食物繊維を引いたもの)の少ない肉や魚、野菜、果物をたっぷりとります。食後の血糖値が急上昇しない、極めてヘルシーな食事です。カロリーを気にする必要もありません。満腹になっても大丈夫です。

 

また、原始人食は、高脂質・高たんばく食でもあります。たんばく質は、その消化や吸収に多くのエネルギーを消費する、ダイエット効果に優れた栄養素です。無理なく、優れたダイエット効果をもたらす食事、それが原始人食なのです。

体力がついてカゼをひくこともなくなる

この原始人食で考案者である医師の崎谷博征先生自身も変わりました。

 

以前の崎谷先生は、体力がなく、疲れやすく、いつも口内炎ができていました。やせていましたが、おなかだけ出ていました。年に2回は患者さんのカゼがうつって、高熱を出して寝込むなど、不健康の塊だったのです。

 

それが原始人食を始めると、2週間で体重は5kgもへりました。1カ月たつと、体力がついて、疲労感や口内炎が解消。カゼをひくこともなくなり、脳の働きもクリアになりました。

 

原始人食が、人類の遺伝子適合食であるからこそ、まさにこうした成果をもたらしたのだと考えられます。崎谷先生以外にも、多くのかたが原始人食の効果を実感されており、なかには12kgやせた人もいます。

 

ダイエットはもちろん、生活習慣病や体調不良の改善に、原始人食は強力な援軍となります。ぜひ、お試しください。


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