なかなか体重が落ちない!

顔や足のむくみが改善し、体重が自然に落ちていく

 

健康診断などの検査結果で、減量が必要と言われてダイエットを始めても、やせられない人が数多くいます。「長続きしない」「すぐに元に戻る」など、悩みは尽きません。そうした人にぜひ試していただきたいのが、広島県呉市・日下医院院長の日下美穂先生が提唱する「塩抜きダイエット」です。

 

塩抜きダイエットとは、調理や加工の過程で塩を避けた料理や食品を食べるだけのダイエット法。ハードな運動や厳しい食事制限は必要ありません。塩抜きダイエットを続けると、早い人で、3日間で顔や足のむくみが改善し、体重が自然に落ちてきます。

 

「塩抜き」をしてやせられる主なポイントは、次の2点です。

 

@ 体内の余分な水分が排出される

 

塩には、水をため込む性質があります。体内に塩が多くあると、細胞や組織内に水を引き込むため、体内に余分な水が多量に存在することになり、むくみが起こるのです。塩抜きダイエットを行うと、体内にため込んだ水分が自然に排出されます。

 

その結果、足や顔のむくみが改善して、小顔になったり、足が細くなったりします。最初の3日間で1・5kg程度体重が減少する人も多いのです。

 

A 食欲が自然に抑えられる

 

食べ物に塩分が多く含まれていると、食欲が増進され、必要以上の量を食べてしまいます。

 

例えば、塩辛いおかずや味の濃い料理を食べると、白いごはんが進みます。ごはんに塩分は含まれていませんが、糖質は多いので、食べ過ぎると、肥満の原因になるのです。

 

塩抜きダイエットを行うと、食欲が自然に抑えられるので、糖質の取り過ぎで中性脂肪が増えることもなくなります。また、必要以上のカロリー摂取も避けることができるのです。

塩そのものが血管を傷付けると判明

 

この2点に加え、塩抜きダイエットは、血管にも好影響を与えます。最近、塩そのものが血管を傷付けるという研究結果が発表されました。

 

これまで、塩分過剰で高血圧になると、血管が傷付き、動脈硬化が進み、血管が硬くもろくなることはわかっていました。しかし、高血圧にならなくても、塩分が直接血管を傷付けて、動脈硬化を早めることもわかってきたのです。

 

塩抜きダイエットは、若々しい血管を保つのに有効で、さらに血行も改善する効果もあるので、肌ツヤもよくなります。

 

塩分の多い食事を続けていれば、高血圧のほか、心筋梗塞や脳梗塞にかかるリスクも高くなります。塩分過剰が胃ガンや骨租しょう症の原因にもなることがわかってきました。

 

それを予防・改善してくれるのが塩抜きダイエット。塩の摂取過剰によって生じる夜間頻尿も起こりにくくなって、夜も熟睡できるようになるのです。

日本はまきに減塩後進国

日下先生が、患者さんたちに、塩抜きダイエットを提案するようになったきっかけは、減塩の重要性について、もっと知ってもらいたいという思いからでした。

 

日本高血圧学会が定める理想的な塩分摂取目標値は、1日6g未満です。厚生労働省が定めた日本の成人男性の摂取目標値は1日9g未満、成人女性が1日7・5g未満。しかし、現在、日本人の1日の平均塩分摂取量は約11gもあります。これは世界的に見て最悪の数値です。

 

WHO(世界保健機関)の塩分摂取目標値は、5g未満、アメリカの摂取目標値は3・8g未満、イギリスは3g未満とされています。アメリカの1日の塩分の平均摂取量は8g、イギリスは1日7〜8g。

 

イギリスは、6〜7年前に加工食品の塩分含有量を一律10%減らすという大胆な政策を打ち出し、実行に移しました。日本はまさに減塩後進国といえるでしょう。

 

確かに、塩は人間が生きていく上で欠かせないものです。塩の最も重要な働きは血圧の調整で、血管内の水分量を保ら、血管をほどよく緊張させて、正常な血圧を保つということ。ほかにも、体液の塩分濃度を一定に維持したり、体内を弱アルカリ性に保ったり、筋肉を円滑に動かしたりすることなどにも深くかかわります。

 

ただし、1日11gもの多量な塩は体に毒です。本来、1日に1・5〜3g摂取すれば十分なのです。

塩抜きダイエットのポイントは3つ

塩抜きダイエットのやり方を説明しましょう。調理や食事をするときに、できるだけ塩を利用しないようにします。ポイントは3つあります。

 

@ 塩を意識して、塩分摂取量を減らす

 

調理や食事で、塩をできるだけ使わないようにします。しょうゆ、ソース、ドレッシング、マヨネーズなども極力控え、食べにくい場合は、かけずに、小皿に調味料を入れ、ほんの少しだけつけます。

 

塩、しょうゆに替え、酢、レモンの搾り汁などを利用し、ネギ、シソ、コショウ、ゴマなども活用しましょう。カツオやコンブなど、だしの旨味の利用もお勧めです。

 

みそ、漬物、梅干しなどは塩分が高いので、摂取量を減らしたり、減塩製品を利用したりします。例えば、みそを半量に減らし、適量の牛乳かヨーグルトを加えると、おいしい減塩みそ汁になります。野菜は、蒸し野菜にすると素材の味だけでおいしく食べられます。

 

加工食品にも塩分が多く含まれているので、成分表示を必ず確認しましょう。加工食品の塩分は、ナトリウム量で表示されることが多いのですが、注意したいのは、「ナトリウム量=食塩相当量」ではなく、「ナトリウム量の2・5倍が食塩相当量」だということ。食塩相当量の計算式は、次のようになります。

 

ナトリウム(g)×2・5=食塩相当量(g)

3日目には慣れてもっと続けたくなる

A 摂取した塩分を効率よく排出する

 

外食したり、コンビニなどのお弁当を食べたりすると、塩分を取り過ぎなので、塩分を効率よく排出することが大切。カリウムには塩分を体外に排出する働きがあるので、野菜、キノコ類、海藻などカリウムを多く含む食品を取ることをお勧めします。

 

ただし、腎臓病の人は、カリウム制限が必要なこともあるので、主治医に相談を。

 

食べる順番にも気を付け、野菜→肉、魚→ごはん・パンという順で食べるようにすると無理なく減塩でき、カロリーダウンもできます。腹八分目を心掛け、1日30分程度のウオーキングなど、少し汗ばむ程度の運動を行うことも大事です。

 

Bまずは3日間から始める

 

塩抜きダイエットは、毎日続けてほしい食習慣。でも、塩分たっぷりの食事を長年続けていると、初日は、味気ない食事だと感じる人が多いのです。そこで、日下美穂先生は、まずは3日間と区切って勧めています。

 

すると、3日目には減塩の食事に慣れて、体調もよくなるので、もっと続けようと思う患者さんがほとんどなのですから、不思議なものです。

塩抜きダイエットは誰にでも勧められる健康法

では、最後に、2人の患者さんの例を紹介しましょう。

 

50代の女性Aさんは、3年前、塩抜きダイエットを始めたときは、体重が61・8kgありました(身長150cm)。最大血圧が140〜150mmHgで(正常値は140mmHg未満)、血圧を下げる薬を飲んでいました。

 

塩抜きダイエットを始めて1カ月で59・2kgになり、9カ月後に55・2kg、1年後に49・0kg、3年後には42・2kgとなり、3年で20kg近い減量に成功したのです。その結果、最大血圧が120mmHgに下がって安定するようになったので、降圧剤が不要になりました。

 

60代の男性Bさんは、糖尿病と高血圧で、以前、心筋梗塞になり、入院しました。心筋梗塞の再発防止に、塩抜きダイエットを始めたのです。

 

ダイエット開始前の体重は、67・2kg(身長165cm)。3カ月後には、63・5kgに減り、3・7kgの減量に成功しました。最大血圧は、136mmHgから113mHgに下がり、降圧剤の量を減らせました。

 

塩抜きダイエットは、年齢に関係なく、どなたにも勧められる健康法です。皆さんもぜひ始めてみてください。


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塩抜きダイエットは、年齢に関係なく、どなたにも勧められる健康法です。