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呼吸法は「調身」「調息」「調心」の三要素を備える

 

日本の呼吸法のルーツをさかのぼると、江戸時代中期、臨済宗の中興の祖といわれる自隠禅師(はくいんぜんじ)に行き着きます。

 

以来、さまざまな流派が生まれましたが、いずれの流派でも呼吸法と呼ばれるものは、「調身」(体を調える)、「調息」(息を調える)、「調心」(心を調える)の三要素を備えています。

 

調身と調心は、心身を望ましい状態にすることを意味します。

 

詞身は、「上虚下実」の状態をつくることで、上半身の力を抜き、臍下丹田(へそ下3寸)や足や腰に気(生命エネルギーの一種)をみなぎらせることをいいます。

 

調心は、雑念を払って、集中できる精神状態をつくることです。

 

調息は、息を調えることで、この意味は二つあります。一つは、体の中にたまったゴミ(エントロピー)を呼吸によって捨てることです。

 

体内では、生命現象に即した熱エネルギーの変換が絶えず行われており、それに伴う老廃物が増え続けています。

 

これがたまり過ぎると、体内の秩序が乱れて健康が害されるとされています。それを継続的に捨てるのが、呼吸です。

 

調息のもう一つの意味は、自律神経(内臓や血管の働きを調整する神経)の働きを正常化することです。

気の流れや新陳代謝を高める呼吸法

 

息を吐くと、副交感神経が優位になり、リラックス効果が得られ、ストレスを仕事や生活上のパワーの源に還元することができます。

 

逆に、息を吸うと、交感神経が優位になり、緊張状態が増大し、体を臨戦態勢に持っていきます。

 

これらは、すでに定説になっていますが、そのため、現代のようなストレスが過剰の社会では、吐く息を重視した呼吸法が推奨されています。まず息を吐いてから、吸う。これが基本です。

 

「ミトコンドリア呼吸」を考案した曽紅さんは、これに少々異を唱えました。

 

息を吐いた後、息を吸うのではなく、息をおなかに納めると言います。この、息をおなかに納める呼吸法のことを、中国では「吐納法」と呼んでいます。

 

中国の「荘子」という古い文献には、「吹?呼吸(すいくこきゅう)し、吐故納新(とこのうしん)し…」という文言があります。これは深い呼吸によって古きを吐き、新しきを納めるという意味です。

 

この文脈から考えると、ミトコンドリア呼吸は、気の循環、新陳代謝を高める呼吸法だと考えられます。

おなかに納める空気が多いほどやせやすい

曽紅さんが考案したミトコンドリア呼吸は、ダイエットに大いに効果があるようです。その理由は、次のように考えられます。

 

通常の呼吸は、息を吐いた後に息を吸います。腹式呼吸であろうと胸式呼吸であろうと、吸うときにエネルギーが使われます。

 

しかしミトコンドリア呼吸は、息を吸うのではなく息を納めるので、エネルギーは使われません。空気がおなかの中に納まるのを待つだけです。

 

一方で、全身の細胞の中では、ミトコンドリアによってエネルギーがつくられています。呼吸でエネルギーが使われなければ、ミトコンドリアでつくられたエネルギーはたまる一方です。エネルギーがたくさんたまれば、脳の満腹中枢が満たされて、必要以上におなかが空くことがありません。

 

つまり、エネルギーのもとになる脂肪や炭水化物を、必要以上に摂取する必要がなくなってくるのです。したがって、食べる量も減って、やせるというわけです。

 

これを生理学の理論でいうと、ミトコンドリアが酸素を使って脂肪をエネルギーに変え、体温やホルモンをつくっているということです。

 

つまり、納める空気が多ければ多いほど、やせやすくなるというわけです。ミトコンドリアが多くの酸素を必要としていることから、やせるためには、それも理にかなっていると言えるでしょう。

吐くときは息をしっかり吐き切ることが大事

どの呼吸法にしても、吐く息をしっかり吐き切ることが大事です。そうすれば、人間はちょうどよい体つきになります。

 

吐く息によって、自律神経のバランスが整えば、気が充実します。すると、満腹中枢が満たされて、過剰に食べることがなくなるからです。

 

ミトコンドリア呼吸は、それをさらにダイエットに特化した呼吸法だといえるでしょう。こうした個性ある呼吸法が、後世の呼吸法を変えていくのかもしれません。ダイエットにご興味のある人は、実践してみるといいでしょう。


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